
著者:
ほうれい線・シワ治療専門クリニック
大阪Houreisen美容皮膚科/東京Houreisenスキンクリニック
医療法人新月会代表 笹川新也 ドクター紹介はこちら
「ほうれい線が気になってきたけれど、何をすればいいの?」
そんなお悩みに、美容皮膚科の視点から“後悔しない治療法の選び方”をお伝えします。
ヒアルロン酸、HIFU、グロースファクター…治療法はたくさんありますが、大切なのは“自分に合った治療”を見極めること。
本記事では、ほうれい線のタイプ別におすすめの治療法を解説し、当院ならではのご提案もご紹介します。
後悔しない選び方
ほうれい線の原因を知ることが“最初の一歩”
「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちなほうれい線。
しかし、実際には加齢“だけ”ではなく、骨格・筋肉・脂肪・皮膚の複合的な変化によって生じる“構造的な溝”です。
■ 骨格の変化:土台が小さくなることで影が生まれる
年齢とともに、頬骨や鼻の横の骨(鼻翼基部)が後退・萎縮していきます。
この“支える骨”が小さくなることで、上に乗っていた脂肪や皮膚が下垂し、ほうれい線が目立つようになります。
特に痩せ型の方や面長の顔立ちの方は、この影響を受けやすい傾向にあります。
■ 脂肪の下垂:若さの象徴が“老け印象”の原因に
もともと頬に存在していた“メーラーファット”と呼ばれる脂肪は、若々しいふっくら感の源です。
ところが、加齢や重力の影響でこの脂肪が垂れ下がると、ちょうどほうれい線の位置にボリュームがかかり、深い溝となって刻まれるのです。
■ 表情筋のクセ:長年の動きが“折れ線”を刻む
笑ったり話したりといった日常の表情の動きも、ほうれい線に大きく関与しています。
特に“頬を引き上げる動き”を繰り返すことで、皮膚に“折れグセ”がつき、静止時にも線が残るようになります。
いわゆる「笑いジワ」が定着し、徐々に“刻まれたほうれい線”へと進行していきます。
■ 皮膚の老化と乾燥:ハリが失われ、支えきれなくなる
肌のハリや弾力を保っていたコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸は、加齢や紫外線ダメージにより減少します。
また、乾燥によってバリア機能が低下すると、肌が薄くなり、“たるみの重み”を支えきれず、シワが入りやすくなるのです。
詳しく知りたい方は以下の記事もご覧くださいませ。
あなたはどのタイプ?ほうれい線の原因は大きく4つに分けられます
主な治療法とその特徴を比較
ほうれい線の治療にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴や適したケースがあります。
ここでは、当院で人気の高い4つの治療法について、具体的にご紹介いたします。
グロースファクター(成長因子)注射
グロースファクター注射:肌質から若返り当院が特におすすめしているのが、グロースファクター注射です。
真皮層の線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンを増やし、肌そのものを“内側から”若返らせる治療法です。
持続期間が長いことから、当院一番人気の治療方法です。
メリット
▶自然な仕上がりで、ふくらみすぎの心配がない
1回の施術で数年単位の効果が続く
老化の進行をゆるやかにし、予防的な効果も期待できる
デメリット
▶即効性はなく、効果は数ヶ月かけて徐々に現れる
シワの状態によっては2〜3回の施術が必要になることも
費用の目安
初回:18万円
2回目以降MAX9万円は少量注入でコストを抑えられる
仮に9万円円で1回追加注入した場合は27万円となります。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸:凹みを埋めて即効ふっくらヒアルロン酸は、もともと体内に存在する保湿成分で、ジェル状の製剤をほうれい線の溝に直接注入することで、凹みを持ち上げて目立ちにくくします。
メリット
▶即効性があり、施術直後から変化を実感できる
仕上がりの調整がしやすく、微調整も可能
万が一の際は溶解剤で修正も可能
デメリット
▶効果は一時的で、6ヶ月〜2年ほどで吸収される
繰り返しの注入が必要な場合が多い
過剰注入や誤注入により不自然な仕上がり、血流障害のリスクも
費用の目安
1本あたり:7.7万円 2本目以降6.6万円
ほうれい線の深さによっては複数本必要となることがあります。
HIFU(ウルトラセルZi)
ハイフ:たるみによる影を引き上げHIFU(高密度焦点式超音波)は、皮膚の深層(SMAS筋膜)に熱を加え、たるんだ肌を引き締める医療リフト治療です。ウルトラセルZiはその中でも最新機種で、痛みやダウンタイムを最小限に抑えながら高いリフト効果が得られます。
メリット
▶ダウンタイムがほぼなく、施術当日からメイク可能
フェイスラインや目元のリフトアップにも効果的
ほうれい線の予防として定期的な施術にも最適
デメリット
▶効果のピークまでに2〜3ヶ月ほど時間がかかる
進行したほうれい線には効果が乏しい場合も
・持続時間はエステハイフで1ヶ月程度、医療ハイフで3ヶ月~6ヶ月くらいです。
費用の目安
全顔:7.5万円(ショット数により変動)
半年に1回のペースが理想
糸リフト
糸リフト(スレッドリフト):トゲ付きの医療用吸収糸を皮下に挿入し、下垂した皮膚や脂肪を物理的に引き上げる施術です。
HIFUよりも明確なリフトアップ効果を得たい方に向いています。
メリット
▶即効性があり、施術直後からリフト効果を実感
中顔面のボリュームを引き上げるのに有効
メスを使わずフェイスラインを整えられる
デメリット
▶腫れや内出血のリスク、数日〜1週間のダウンタイム
糸の種類や本数により価格差が大きい
ほうれい線単独の改善には限界がある
費用の目安
1本:1.5-2.7万円(糸の種類により異なる。持続力や引き上げ力などが糸により異なる)
ほうれい線改善の場合は4本~6本使用するのが目安
1年に1回程度の頻度が目安
▶ 糸リフトについて詳しく知る(リンク)
下記の比較的価格が安いクリニックの値段を基準にして各施術の料金を解説します。
治療内容 | 10年間の費用 |
グロースファクター | 18万円(1度追加注入したとしても27万円) |
ハイフ(HIFU) | 120万円(頻度を増やすと更に金額アップ) |
ヒアルロン酸 | 70万円(頻度・量を増やすと更に金額アップ) |
糸(スレッド)リフト | 100万円(糸の種類をアップグレード、糸の本数を増やすと更に金額アップ) |
脂肪注入 | 100万円(ほうれい線は脂肪の定着が悪く複数回施術が必要となることがある) |